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イベント情報

第9回ALLJAPANグレ磯ROYALCUP結果報告
■優勝:池永裕二
■準優勝:小山尚道
■3位:宮川明・本庄活実
表彰式画像
決勝
┏池永裕二:2尾2350g
┫(突端西)
┗小山尚道:2尾1290g

準決勝
┏池永裕二:2尾2400g
┫(突端東)
┗本庄活実:1尾650g
┏小山尚道:2尾2110g
┫(長ウド)
┗宮川明:1尾1800g

◇2005年1月10、11日、大潮。
ロイヤル・カップ決勝
決勝の地大分県鶴見半島「突端の西」に降り立ったのは、池永祐二と小山尚道。断崖を背にして右に小山、左に池永が入り午前9時30分、対戦が始まる。
上げ潮がまだ残っており、池永は潮上となる。
「突端の西」は「突端のハナレ」との水道を釣ることになり、その速い潮流との戦いとなる。
トーナメントでは仕掛けを流せるエリアが限定されるため、潮上の池永の攻める範囲は自ずと狭くなり、「その狭い範囲内でいかに付けエサを沈めてクロに食わすか?」が勝負の分かれ目となる。
川のように流れる潮流に対してとった池永の作戦は、エキスパートグレの0C号をそのまま使用して、ガン玉のBの段打ちであった。

最初に試合を動かしたのは小山で、2回連続してのバラシ。
「最初のアタリはクロでなく、青物であったと思う。
次のバラシは絶対にクロだった」 と小山は語る。
終了間際に磯際を流していた池永に、竿引きのアタリ!「ガツンと強烈なアタリだった。
磯際を流していたのでカンダイだと思ったが、すぐに走るのを止めたので、慌てて巻き上げましたね。
磯際だったので、ハリスが瀬に当たる感触が3回も伝わりヒヤヒヤしましたよ」(池永談?タモ入れされたのは1・7キロの大型グロ。
ここで大きなアドバンテージを得る池永だった。

後半が始まって釣り場を入れ替わると同時に、池永の目の前にいくつも潮目が現れた。潮が池永の味方についたように思われ、すぐに640グラムを釣り上げてその差を広げる。
しかし、その1枚をきっかけに本来は潮下の横島方向に向かって流れるべき潮が、当て潮の勢いに消されてしまう。
後半戦が終盤に差し掛かり、小山の前に潮目が現れ、立て続けに2枚を釣って池永を追い上げる。対する池永は当て潮に苦戦。池永の勝利の空気が漂い始めた終了間際に、小山の竿が鶴見の空に弧を描く。
磯上の観衆が固唾を飲んで見守る中、海面に現れたのはバリであった。
そして、池永が第9回ロイヤル・カップの栄冠を手に入れたのだった。

「どうしても取りたかったタイトル。
全国から集まった、名人だらけの大会なので、特に嬉しい。
今年はクロの数が少なく、いかにクロの口に付けエサを運ぶかを意識した釣りになった。
戦いながら、数多くの名人達の言葉が頭をよぎった。
みんなから学んで、ようやく獲れたタイトルだったと思います」(池永談)。

主催/OCT21 後援/大分県・鶴見町・大分県漁業協同組合鶴見支店・大分合同新聞社
取材:週刊つり太郎
    
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